Lioの部屋

これがリアルなニューヨーク

コロナ感染で『運行も命がけ』NY地下鉄・バス職員の現状

コロナなんて恐くない。

 

自分は感染なんてしない。

 

誰かが助けてくれる。

 

この状況でこんな事を言ってられる人なんて

 

おそらくいないでしょう、、、

 

どうもLio(lio_tokyo)です。

 

ニューヨークではメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティー(MTA)が今も地下鉄やバスを運行しています。

 

正直、地下鉄は恐いから利用していませんし

見かけるバスもほとんど乗客が乗っていないのが現状。

 

そんな交通機関にも大きな影響が出ているそうなのです。

 

 

 

 ニューヨークの交通機関職員の感染者数

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ニューヨークに住んでいると地下鉄は24時間運行しているのが当たり前

(時間通りに来ないなどは日常茶飯事ですが)

 

現在もそれは変わらないのですが

裏では壮絶な事が起きている事を皆さんはこ存じだろうか?

 

職員の感染者数と死亡者数

 

  • 感染者 6000人以上
  • 死者 41人

 

なんと6000人以上が発症し自宅隔離の状態だそうです。

そして41人もの死者が出ているとのこと。

 

欠勤は4倍にまで増えているという。

 

今後もこの感染者数は増えてきてしまうのではないのかと思います。

 

そうなると完全に運行中止になってしまうので、、、?

 

運行にも多大な影響が?

乗務員不足に悩まされているMTA。

 

地下鉄ではなんと既に800件以上の遅延

1日あたりの電車が40%が運休となっているのです。

 

まさかこんな事になっているとは思ってもいませんでした!

 

ニュースであまり取り上げられていないだけに

この状況でも運行を続けるMTA職員の奮闘が感じられます。

 

通常4分ほどの平均待ち時間も40分までになっている場所もあるようです。

 

それでも運行を続けるその理由は

 

『医者や看護師、救急隊員などの通勤を支援し多くの人の命を救う。ニューヨーク市が機能し続ける限り』

 

これによりMTA自体にも大きなダメージを受けているのも事実です。

 

コロナウイルスが来る事をMTAは予測していた?

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実は今年1月末頃、MTA関係者の間で武漢のコロナウイルスが

NYで発生する可能性を話し合っていたという。

 

この時、ある医師も参加しており

『共同作業スペース、清潔を保つ為の消毒液、感染者のみに配布する為のマスク』

に関しての議論が行われました。

 

この議論の中で2012年に採用された

パンデミック計画から一部反映したと言われています。

 

そして次の会議を予定していた3月5日の時点で

既にコロナはニューヨークへ到達していたのです。

 

なんとここから1ヶ月間近くMTAはコロナに対して

予防・対処処置を取らなかったというから驚きです、、、

 

マスク着用を拒否?

MTA職員はすぐにでも予防対策を取りたかった事でしょう。

 

しかし疾病管理予防センターが発表した

 

『健康な人へのマスク着用を推奨しない』

 

という日本では考えられないような言葉を

そのまま受け取ったMTAは職員から要求があったのにも関わらず

マスク着用を拒否したそうです。

 

それはダメでしょ、、、(汗)

 

驚くのはまだ早い!

 

ある職員は自分の身を守る為に

マスクを着用したそう。

 

すると、それは制服の規定違反にあたるので外すようにと指示されたようです。

 

この他にも自分たちで運転士と乗客の距離を保つ為にテープを使用したり

マスクや消毒液を持ち込んだところ現場監督から使用禁止を命じられるなど

とにかく職員への配慮がなされていなかった。

 

その後、3月5日の会議でMTA全職員にマスクの提供と

タッチ画面式の出席システムも使用停止。

 

3月27日には毎週7万5000枚以上のマスクを配布すると発表。

 

その他にもフェイスシールド、手袋250万双、消毒液、ウェットテッシュの配布などで対応しているようです。

 

それにしても少し行動が遅いとは思いませんか??

 

これじゃコロナに感染しに行くようなもの。

 

安心して働く事なんて出来ません。

 

ホットライン設置も...

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職員が検査結果次第で自主隔離をすべきかどうかについてのガイダンスが受けられるホットラインを設置。

 

しかし、1日あたりの問い合わせ件数

 

8000件

 

なんと電話が通じるまでに数日間かかった職員もいたという。

 

ホットライン担当がわずか50人しかいなかった為

このような事が起きてしまったようで現在は200人まで増やしている。

 

最後に

多くの人の足となっているMTA。

 

しかし、この現実を知ってしまうと

そこまでして運行を続けなくてもいいのではと思ってしまいます。

 

人を救う前にまずは自分の身を守らなければいけない。

 

有給を使ってまで仕事へ行く事を避けている人もいます。

 

『これ以上の感染拡大とサービスの低下を無くしたい』

とMTAのトップが発言しているんですけど普通に考えて難しいでしょ。

 

普段はMTAの運行に不満があったりするのですが

この状況でも運行を続けている事に驚きました。

 

巷では今が一番のピークと言われていますが

ここから気をぬく事は出来ません!

 

引き続きSTAY HOMEを心がけたいと思います。